警戒区域の畜産農家と研究者の軌跡
福島の震災から10年を迎えるにあたり、研究会のこれまでの活動の概要と成果を取りまとめました。
謹告
かねてより病気療養中のところ、本研究会顧問の山根義久氏が今年1月7日に逝去されました。
東日本大震災が発生した当時、日本獣医師会会長であった山根氏は直後から原発事故被災牛とその飼育者である農家の方々のことを大層気にかけており、被ばく牛を調査研究していた複数の大学研究者らに働きかけ、それらの牛たちを飼育している農家を支援するための組織を日本獣医師会の援助をもって立ち上げました。彼は、獣医師会会長を退かれたあとも本研究会会長や顧問に就いてくださり、会の運営や支援を現在まで続けてくださいました。山根氏のご努力がなければ原発被災牛に関する研究も続いていなかったかもしれません。
我々関係者一同、山根氏のご冥福をお祈りするとともに、山根氏のご遺志を継いで原発被災牛と飼育農家の支援、および被ばく牛研究の支援を続けます。
一般社団法人 原発被災動物と環境研究会
代表理事 伊藤伸彦